HK53 の出自や UMAREX HK53 ガスブロのアウターカスタムについて
H&K(Heckler&Koch:ヘッケラー&コッホ)の正式ライセンスを得てUMAREXより発売された HK53 ガスブローバック。コアなHKファンからは「待ってました!」と反応も上々だが、G3ともMP5とも言えないサイズ感に「このライフル…いやサブマシンガン?は一体なに?!」という声もチラホラ。
HK53の出自については発売時の記事でも取り上げているが、今回は改めてその詳細について触れると共に、MP5と設計を共通とする箇所も多いため外装カスタムやアクセサリーパーツについても簡単に紹介していこう。
ヨーロッパをはじめとした特殊部隊に愛されるH&K HK53
冒頭で「G3ともMP5とも言えない」と表現したのは実は的を得ていて、7.62×51mmNATO弾を用いるH&K G3と9x19mmパラベラム弾を用いるH&K MP5の中間に存在するのが、5.56x45mmNATO弾を用いるHK33であり、そのショートモデルとして後年開発されたのが HK53 である。
アメリカ軍がM16の配備を開始した1960年代に同じ弾薬を使用できるよう設計されたHK33は、結果的にG3よりも反動が小さくバランスの取れたモデルとなり、アメリカ軍特殊部隊NAVY SEALsではまだまだ信頼性の低かったM16ではなくHK33を使用していた例もあるようだ。
そのショートモデルである HK53 はカービンとも捉えられるサイズ感が好評で、MP5と共にヨーロッパを中心とした軍や警察の特殊部隊兵装として定着した。 HK53 が登場した当時、M16もまた発展途上の段階でまだショートバレル化には適しておらず、そのことも HK53 の存在意義を大きくする要因であった。本来、ショートバレルはガス圧により動作する小銃において性能を悪くする要因となるが、 HK53 のローラーディレイ方式はその影響が少なく確実に機能するため、今もなお評価の高いシステムである。
HK53 に比べMP5の方が重宝されたことはミリフォトでの露出の多さからも明らかではあるが、トリガーグループなど HK53 と MP5 は共通部品がある程度確保され、共に運用していくという点でもメリットは大きかったのだろう。MP5とほぼ同じサブマシンガンサイズでありながら、射程とストッピングパワーで勝る HK53 は、イギリス軍ではL101A2の名称で車載火器のみならず要人警護用や陸軍特殊空挺部隊SASの装備として採用された。その頃SASではHK G3も採用しており、H&K社への絶対的な信頼があることが伺える。
登場から半世紀という息の長いライフルで、近年でもヨーロッパやアメリカの警察特殊部隊での使用例が見られたり先進国以外の軍でも使用が確認されるほどで、信頼性だけでなく、シンプルなローラー・ロッキング方式がゆえの耐久性やメンテナンス性の高さが伺える名銃である。
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UMAREX HK53 のアクセサリーパーツ適応性
H&Kのこの年代のライフルはHK G3から派生したモデルがほとんどで共通するレシーバー・フレームデザインが多いものの、微妙にサイズや構成が異なる部位もあり、外装パーツの互換性があるのかないのか判断が難しくもある。また、それがエアガンともなれば尚更だ。
UMAREX HK53 について言えば、基本的にはUMAREX MP5 ガスブロと共通の純正アクセサリーが使用できるとのことで、VFCからMP5用カスタムパーツの再生産が予定されている。また、UMAREX MP5 ガスブロに装着できる社外パーツも基本的には取り付け可能なため下記の様なカスタムも可能だ。
カスタム例 取り付けパーツ
ハンドガード:
実物MAGPUL SL Hand Guard HK94/MP5
ストック:
MASADA ACRストックセット UMAREX/VFC MP5 ガスブロ用 アジャスタブルVer.
サプレッサー:
VFC KACタイプ G36 KSK QDタイプ サプレッサー
レールマウント:
Ultima Industries B&Tタイプ MP5 HKユニバーサルローマウント Type2/A
光学機器:
DMAG Aimpoint Micro T2タイプ レッドドットサイト D2
光学マウント:
DMAG SCALARWORKS LEAPタイプ 1.57インチ マイクロドットサイトマウント
※上記パーツについてはポン付けが可能ですが、その他のUMAREX MP5用社外パーツについては取り付けの際、調整が必要となる場合がございます。
クラシックなカッコ良さがウリのHK53ではあるが、流行りのMAGPUL系パーツやB&T系パーツを使用することで画像のような現代的な外装カスタムも可能だ。オールドスクール感を残すのであればVFCのKACライセンスパーツを装着するのもいい。
装備に合わせて幅広い年代に対応できるのがHKライフルの醍醐味とも言えるだろう。
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